01 / 自然呼吸

自然呼吸

呼吸法の入り口、自然呼吸

気づいたら人に影響を受けていたり、どうしても人に合わせてしまって自分がよく分からなくなってしまう……
そんな時に自分の自然呼吸に還ると、素のままの自分を取り戻せるようになります。

自然呼吸とは、「何もしない」呼吸。つまり自分でコントロールをしていない呼吸です。
では、コントロールをしていない呼吸とは、どのような状態なのでしょうか。
どこからどこまでが、自分の意思で呼吸をコントロールしている状態だと思いますか。
自分がどこで介入しているのか、なんとなく意識を置きながら、自然に為されている呼吸を見つめてみましょう。

今、体の中のどこで一番呼吸をはっきりと強く感じるか、その場所を捉えてみましょう。
胸、お腹、背中、鼻……、どこで感じますか。
体の前面、それとも後ろ? 上や下? どのあたりで感じますか。

呼吸のリズムは、どれぐらいのペースでしょうか。
自分自身にとってそれは早いですか、それともゆっくりだと感じるでしょうか。
また、その呼吸は深いですか。それとも浅く感じますか。それは速さにも関係していて、浅い呼吸だと早く感じるかもしれません。

少しずつ自分の呼吸の輪郭が見えてきたら、自分の中で、この辺りで呼吸をしていたら気持ちがいいな、という場所を見つけて、そこに意識を置いて呼吸をしてみましょう。
止めたり伸ばしたり、腹式や胸式呼吸といったコントロールをせずに、ただ体が為したい呼吸を為していきます。自然に入って、自然に出ていく。体の自然なリズムで繰り返されている、ありのままの呼吸を感じていきます。

呼吸は、今この私の体の内に存在しているもので、それは瞬間、瞬間で変化し続けています。
それはちょうど、海の波が向こうからずっとやってくるようなもの。波のようにどこかに固定されているわけではなく、呼吸もずっと変化し続けています。
そして呼吸は今この瞬間、私の中にしか存在し得ないもの。
つまり「呼吸を見つめる」という行為は、「今この瞬間の私の内側に意識を置き続けていく」ということで、それは「瞑想」とも呼ばれる状態であり、マインドフルネスな状態でもあります。
その状態で保つことによって、心は自然と落ち着いてリラックスが深まっていき、ありのままの自分が炙り出されてきます。それに対してジャッジすることもせず、ただ川の流れを見つめるように呼吸の流れを見つめ、自分の呼吸の中心にとどまっていきます。
そしてやがて「私が呼吸を見ている」という状態から「私が呼吸そのものになっていく」という状態へと移っていきます。

自然呼吸は「呼吸法」というわけではありませんが、自分の呼吸を見つめるだけでじゅうぶん自分の状態が変化していきます。そうやって自分を変化させ、いい状態へと移していくことができるものが呼吸法だとするならば、この自然呼吸を見つめるという行為は、もうすでに呼吸法なのかもしれないですね。
そんなふうに、自分の呼吸を見つめるという行為を通して、自分の状態を観察したり、変化を楽しんでみたりしていただけたらと思います。

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この記事を書いた人

Union Breathでは、代表の児玉俊彦が20年以上に渡って呼吸法を探求し、古代ヨガの呼吸法・日本古来の呼吸法・西洋から生まれた近代的な呼吸法を融合し、様々な視点から呼吸法を捉え直し、現代人に必要とされる要素を最適な形に統合した唯一無二の呼吸法をお伝えしています。

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